コラム

人件費削減したい食品工場必見?急速凍結で省人化が進む理由!

2026.03.06

記事内容:
在庫や人手が足りない中で、繁忙期になるほど「現場が回らない」「凍結が追いつかない」「品質が安定しない」といった悩みが出やすいですよね。冷凍庫での凍結の場合、凍るまでに時間がかかってしまうため待ち工程が増え、段取り替えや見回り、手直しが積み重なって人件費がふくらみがちです。一方で、大型設備や自動化設備まで一気に投資するのはハードルが高く、どこから手を付けるべきか迷う方も多いはずです。この記事では、食品工場で人件費が増えやすい要因を整理しつつ、急速凍結が省人化と品質向上の両方に効く理由を、現場の工程に沿って分かりやすく解説します。

食品工場で人件費が増えやすい理由と「削減」が難しい背景

食品工場の人件費が上がりやすいのは、単に「人手が必要だから」ではなく、工程の特性上人の動きが増えやすい構造があるためです。衛生管理や品温管理が欠かせず、少しでも不安要素があると確認や手直しが増えます。さらに、季節変動や得意先の発注量の波によって、同じ設備・同じ人数でも負担が一気に増える時期が出てきます。こうした背景があるため、人件費を削ろうとしても、無理に人数だけを減らすと品質や納期が崩れ、結局は残業や応援で補うことになりやすいのが現場の現実です。まずは「なぜ増えるのか」を整理し、削減できる余地を見つけることが近道になります。

人手が必要な工程が増える典型パターン

食品加工は、原材料の下処理、カット、味付け、加熱、冷却、盛付け、包装、保管、出荷と工程が多く、さらに品目が増えるほど段取りが増えます。多品種・小ロットになると、工程が複雑化し、洗浄や清掃、包材の入れ替え、確認作業が増えます。こうした作業は生産量を増やす行為ではなく、現場を正しく回すための必要作業ですが、回数が増えると人手を押し上げます。
また、設備が増えるほど「誰がどこを見るか」が複雑になり、担当の固定化も起きやすくなります。固定化が進むと、応援要員が入っても回らず、繁忙期にさらに人を増やす要因になります。省人化を考えるなら、設備を増やす前に、設定替え、洗浄時間、確認作業の頻度など、現場で増えやすい工数を見える形にしておくことが大切です。

繁忙期・閑散期の波がコストを押し上げる

繁忙期は受注が増える一方で、現場は残業や休日対応、応援要員でしのぐことが多く、人件費が一気に上がります。逆に閑散期は稼働率が落ち、設備も人も余りやすいです。この波があると、平常時の人数を絞り過ぎると繁忙期に回らず、逆に繁忙期に合わせて人数を持つと平常時のコストが重くなります。
経営者の方が悩む「繁忙期の機会損失」はここで起こります。売れるはずなのに生産納期が厳しくて受けきれない、増産したいのに現場の余力がない、といった状態です。こうした波の問題は、現場の努力だけでは解決しにくく、工程のどこかで余力を作る必要があります。余力が作れれば、残業や応援に頼る頻度が減り、人件費も落ち着きやすくなります。

品質トラブル対応が人件費に跳ね返る

品質が安定しないと、廃棄、検品の強化、手直し、作り直しが発生します。これらは原材料費だけでなく、作業時間を大きく消費し、人件費を押し上げます。さらに、品質トラブルが起きると現場は安全側に寄せるため、確認や記録が増え、作業が遅くなりがちです。
特に冷凍食品では凍結後の見た目や食感が評価に直結します。変色する、食感が落ちる、乾燥するといった問題があると、規格外対応が増え、現場の負担は一気に重くなります。人件費を抑えるには、人数を減らすより先に、こうした「やり直し」を減らす視点が欠かせません。品質が安定すれば、手直しが減り、検品の負担も軽くなり、結果として省人化が進みやすくなります。

急速凍結が省人化につながる仕組み

急速凍結が省人化に効くのは、「凍結が速いから楽になる」という単純な話にとどまりません。凍結条件が安定しやすくなることで、工程全体の段取りが組み立てやすくなり、手直しや追加確認が減りやすくなります。結果として、経験者が現場を走り回って調整する場面が減り、少ない人数でも生産を回しやすい状態に近づきます。特に、凍結品質を上げたい工場や、生産性をさらに上げたい工場では、急速凍結によって人の手が増える原因を抑えられる可能性があります。

凍結時間の短縮が段取り・効率化を生む

凍結工程が安定している現場は、作業計画が立てやすくなります。凍結に時間がかかり過ぎたり、日によって凍結の進み方が変わったりすると、現場はその都度段取りを組み直す必要が出てきます。段取りが崩れると、担当者は工程間の調整に追われ、結果として「確認」「調整」「工程入れ替え」といった作業が増えます。
急速凍結で凍結時間が短くなり、所要時間の見通しが立てやすくなると、投入・出庫のリズムが作りやすくなります。投入のリズムが決まれば、包装や箱詰め、保管への移動も合わせやすくなり、現場の動きが整います。動きが整うと、リーダーが都度指示を出す場面が減り、担当者が自分の作業に集中できるようになります。こうした状態は、人を減らすというより、同じ人数でより多くを作れる方向に働き、結果として人件費の比率を下げることにつながります。

設備導入前に押さえるべき試算:人件費だけで見ない

急速凍結設備を検討するとき、いちばん危ないのは「人件費が何人分下がるか」だけで判断してしまうことです。食品工場では、人数が減らなくても残業が減ったり、手直しが減ったり、繁忙期の応援要員が要らなくなったりするだけで、総コストは大きく変わります。逆に、設備を入れても運用が合わずに品質がぶれれば、生産工程が増えて人件費が上がることもあります。だからこそ導入前は、人件費以外の削減要素も含めて「どこがどれだけ軽くなるか」を見える化しておくのが大切です。ここでは、現場で扱える形の試算ポイントを整理します。

作業人数の変化を「工程別」に分けて考える

まずやるべきは、作業を工程別に分けて「どこに人が取られているか」を整理することです。全体で何人、という見方だと、改善点が見えません。例えば、(1)凍結前の準備(トレイ並べ、台車積み)、(2)凍結投入・出庫、(3)保管への移動、(4)包装・梱包、(5)検品・記録、(6)出荷準備のように分けます。
その上で「1日に何回」「1回あたり何分」「誰がやるか」をざっくりで良いので書き出します。現場のリーダーが感覚で出せる範囲で十分です。ここで重要なのは、設備導入で減るのは凍結担当の人数とは限らない点です。例えば、凍結条件が安定して規格外ロスが減りますし、ロスが減れば出庫のリズムが整い(6)が楽になります。こうした波及効果まで含めると、「人数は同じでも残業が減る」「応援を呼ぶ回数が減る」といった形で、人件費削減が現実的になります。

残業・応援・外注の削減余地を見積もる

次に、繁忙期のコストを押し上げている要素を拾います。多くの工場で、人件費が重くなるのは平常時より繁忙期です。残業が増え、休日対応が入り、応援要員を手配し、それでも足りずに外注を使う、という流れになると、単価の高い工数が積み上がります。
見積もりのやり方は簡単で、直近の繁忙期(例えば昨年のピーク月)を振り返り、(1)残業時間の合計、(2)休日対応の回数、(3)応援要員の投入人数と日数、(4)外注費、を並べます。さらに「なぜ増えたか」を現場に聞き、凍結工程が間接的に関わっていないかを確認します。凍結が安定すると、工程全体の遅れを取り返す必要が減り、残業や休日対応が落ち着きやすくなります。設備導入の効果を語るなら、ここは数字にしやすく、説得力が出やすい部分です。

歩留まり・廃棄・返品リスクの低減を数値化する

急速凍結の検討では、品質の安定がコストにどう効くかも考えたいポイントです。歩留まりが落ちたり、規格外が増えたりすると、同じ出荷量を確保するために余分に作ることになります。余分に作れば、原料も作業も増え、人件費も増えます。
例えば、月に何キロ規格外が出ているか、廃棄が何キロあるか、返品が何件あるか、作り直しが何回発生しているか、といった項目です。凍結が原因で起きている可能性のあるものを切り出すと、改善余地が見えます。数値に落とせると、設備の費用と比較しやすくなり、導入判断がぶれにくくなります。

タカハシガリレイのバッチ式急速凍結機「TBR」で省人化を進める考え方

「人件費 削減」を急速凍結で進めるなら、現場に合う設備かどうかが最重要です。連続設備やトンネルフリーザーが合う工場もありますが、現実には「連続式までは不要」「ラインを大きく変えたくない」「少量多品種で日々品目が変わる」「今ある設備に追加してピークだけ吸収したい」という工場が多くあります。そうした条件の中で、省人化と品質安定の両方を狙いやすいのが、バッチ式急速凍結機「TBR」です。ロット(台車)単位で凍結でき、品目に合わせて条件を変えやすいので、現場の運用を崩さずに凍結工程の負担を軽くしやすい考え方が取れます。ここでは、導入を検討するときの見方を、現場の悩みに結び付けて整理します。

多品種・小ロットで運用しやすい理由

多品種・小ロットの工場では、品目ごとに厚み・形状・包材が違い、凍結条件が揃いません。条件が揃わないと、凍結後の品質がぶれやすくなり、検品や仕分け、用途変更が増えます。用途変更が増えると、表示や包材の管理も増え、現場の負担は膨らみます。
TBRはロット(台車)単位で凍結できるため、品目ごとに条件を合わせやすい点が強みです。例えば、惣菜と魚の切り身とスイーツを同じ設備で扱う場合でも、ロット単位で凍結条件を変えられれば、無理に同じ条件で回して品質を犠牲にする必要が減ります。ここで省人化に効くのは、「条件を合わせやすい=判断が減る」ことです。判断が減ると、経験者が張り付かなくても回りやすくなり、応援要員でも運用しやすくなります。繁忙期に人が集まりにくい工場ほど、この差は効いてきます。

標準モデルで短納期・導入負担を抑えやすいポイント

設備導入でよくある悩みは、欲しい時期に間に合わないことです。特に「4月には生産開始したい」といった期限がある場合、仕様検討に時間をかけ過ぎると、結局ピークに間に合わず、機会損失を繰り返すことになります。そこで効いてくるのが、ニーズの高い仕様を標準化したモデルの存在です。
標準モデルは、仕様が固まっている分、検討から導入までの見通しが立てやすく、導入負担も抑えやすくなります。現場の視点では、工事の段取りや搬入経路、電源・冷媒の条件を早めに詰められるのが利点です。大企業の設備担当者が「二台目として補完したい」「即納できる急速凍結設備が欲しい」「テスト機として入れたい」という場合でも、標準モデルだと社内調整に必要な資料が揃えやすく、判断が進みやすくなります。

生産シミュレーションと凍結テスト(MILAB)で導入判断を固める

導入判断で重要なのは、能力と品質を「自社条件で」確認することです。カタログだけで決めると、導入後に「思ったより回らない」「狙った品質にならない」といったズレが起きます。そこで役立つのが生産シミュレーションです。負荷計算では、生産計画や商材条件をもとに「どの商品を、何分で、どれくらい生産できるか」を整理し、ピーク時に必要な回転数やロット数の目安を掴みます。
省人化の視点では、単純な処理能力よりも「繁忙期に残業がどれだけ減りそうか」「応援要員を呼ぶ回数がどれだけ減りそうか」「追加生産がどれだけ減りそうか」といった、現場の負担に直結する変化を見たいはずです。生産シミュレーションで、設備の大きさを決めやすくなるだけでなく、品目の回し順や投入の時間帯など、運用も組み立てやすくなります。
加えて、凍結テスト(MILAB)で実機を用いた確認ができれば、品質面の不安を減らせます。検討のときは、課題が出ている商材を持ち込み、現状の凍結と急速凍結での凍結後の状態を比べます。ここで、見た目、食感、味、作業のしやすさまで確認できれば、「導入したら現場がどう楽になるか」が具体化します。経営者が悩みがちなコスト面も、現場の負担減や機会損失の回復と結び付けて説明しやすくなり、導入判断が固まりやすくなります。

まとめ

食品工場の「人件費 削減」は、人数を無理に減らすのではなく、工程の中で増えている段取り・確認・手直しを減らし、同じ人数で生産量を上げられる状態を作ることが現実的です。特に多品種・小ロットの工場では、切り替えや衛生対応、表示確認などの周辺作業が増えやすく、繁忙期の残業や応援要員が人件費を押し上げます。品質が安定しないと、検品強化や作り直しが発生し、さらにコストが重くなります。
急速凍結は、凍結条件を揃えやすくし、凍結後の品質を安定させることで、急な工程変更や用途変更を減らしやすくなります。段取りが組み立てやすくなると、現場の判断が減り、経験者が張り付かなくても現場が回りやすくなるため、省人化につながります。設備導入前は、人件費だけでなく、繁忙期の残業・休日対応、応援要員、外注、規格外ロスによる追加生産など、総コストで見て効果を整理しておくことが大切です。
タカハシガリレイでは、連続式急速冷却・凍結装置「トンネルフリーザー®」で培った知見を背景に、バッチ式急速凍結機「TBR」のように、多品種・小ロットでも運用しやすい設備を用意しています。標準モデルにより短納期での導入を検討しやすく、生産シミュレーションで能力の目安を掴み、凍結テスト(MILAB)で自社商材の品質を事前に確かめることで、導入後のズレを減らしやすくなります。まずは「どの品目で、どの負担を減らしたいか」を整理したうえで、急速凍結設備の増設・更新を検討してみてください。

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