トンネルフリーザーの導入を検討した背景や、当時の業務における課題について教えてください。
R22冷媒の製造が中止になったこと、トンネルフリーザーの老朽化や、既存はスチールベルトの為、稼働中常時温水が必要だったことに加え、工場では人材確保が困難で、人件費削減、人為的ミス削減の観点からもできる限り機械化を図りたいという経緯がありました。また、既存フリーザーでは冷却後原料温度が安定せず、製品の品質低下を気にしていたことや生産能力自体の限界を感じていました。機器清掃作業においても手動清掃で行っているため、かなりの時間を要していました。
なるほど。そういった状況の中でタカハシガリレイがご提案したプラン・機器に対する印象を教えてください。
提案していただいたプランから機器に対する機能説明等を、担当営業様より分かりやすく伝えていただきました。洗浄作業に対する工場要望を反映いただき、CIP洗浄による衛生面と従業員手動による清掃作業の助言、水冷式・空冷式の利点と欠点などの説明等、またプラン変更にも真摯にご対応いただき感謝しております。
ありがとうございます。最終的に導入を決意いただいたポイント等を教えてください。
他社と比較するにあたり、内部構造・機能システム等に優劣しがたいこともあり、慎重に検討を重ねた結果、弊社の要望に最大限ご協力いただいたことが、一番の決め手でした。
施設改修工事も含め、タカハシガリレイ様、フクシマガリレイ様の共有作業ができればスムーズに工期を進めていけるのではないかなど、色々と検討させていただきました。
それでは、導入後の成果・効果についてお教えください。
庫内温度を-40℃まで冷やすことが出来、商品がパラパラ、ダマになりにくく、旧フリーザーより断然、機器性能が優れています。
ベルト速度が速くなったにも関わらず凍結状態が良く、商品の品質が安定しています。
トンネルフリーザーの稼働時間・清掃作業(CIP洗浄)を含め、全体的に時間短縮が出来、生産性向上につながっています。
最後に、従業員様の声をお聞かせください。
・トンネルフリーザーを更新したことで、現場の景色が明るく感じます。
・旧トンネルフリーザーでは、冷却温度が安定せずベルト端側に霜が溜まり、途中で霜取りなどの余分な作業をしていましたが、その様な事をしなくても良くなったことで、ストレスがなくなりました。
・CIP洗浄になったことで、清掃作業に対しての意識と負担が軽減された事に喜びを感じています。
・今まで冬期は、外気によるクーリングタワーとの温度調整が必要でしたが、自動凍結温度装置を設置したことにより、気にせずに作業が出来るようになりました。