TUNNEL FREEZER

トンネルフリーザー®について

開発から発展

タカハシガリレイが1961年に開発・設計した連続式の急速冷却・急速凍結装置『トンネルフリーザー®(商標登録第1769862号)』の半世紀にわたる進化の軌跡について。

トンネルフリーザー開発の歩み

1960年代

1961

連続式トンネルフリーザー®第一号を開発

昭和30年代、“冷凍”といえば需要は水産物関係がほとんどで、当然作業環境も完全ではなく、冷凍作業は-30℃以下の冷凍庫内で行われるというものでした。当時冷凍関係の業務に従事していた創業社長高橋 健は、この温度差が人体に与える悪影響を何とか改善する方法はないものかと試行錯誤と研究を重ねた結果、1961年、日本で初めて常温域での冷凍作業を可能にする連続式トンネルフリーザー®第1号を開発致しました。日本のトンネルフリーザー®の歴史の幕開けであります。この画期的な開発により作業の安全性はもとより、生産性においても冷凍業務は飛躍的な発展を遂げることになりました。命名については福井県出身の創業社長が当時よく帰省時に通った北陸トンネルから名前をとり、トンネルフリーザー®と命名しました。ちなみにトンネルフリーザー®は弊社の商標登録(商標登録第1769862号)ですが、一般で使用されています。これがトンネルフリーザー®の基本形であり、コンベアが貫通している開口から冷気が出てこない画期的な装置であります。

1970-1980年代

1979

冷凍食品業、水産業界他、多彩な業界へ進出

1970年代、トンネルフリーザー®の納入先はアイスクリーム業界が中心でしたが、1970年代後半には冷凍食品業界、水産業界はもちろんのこと、製菓製パン業界、水産練り業界、ハムソーセージ業界へ進出。これに伴い、ハムソーセージ業界へ急冷テンパリング装置を開発。クリーンルーム内に設置し衛生度を高めるため、内部を蒸気殺菌可能な構造としました。

1988

畜肉加工品の殺菌冷却器を納入

1980年代に入ると冷凍食品の需要が高まり、また急速冷却・凍結の必要性が認められ販路 が拡大。畜肉加工品の殺菌冷却機の納入を行ったのもこの時期です。

1989

TVN型トンネルフリーザー®を開発

1990年代

1992

連続式無菌冷却機クリーントンネルを開発

1994

蒸気殺菌可能なタンク式
トンネルフリーザー®を開発

蒸気殺菌可能なタンク式トンネルフリーザー®を開発、角の無い丸型ボディに内部が見渡 せる大型扉を設け洗浄性を飛躍的に向上させました。当時、日本国内でO-157が猛威を ふるい、菌による症例が次々に報告されていました。

1999

大量生産対応型タンク式
トンネルフリーザー®Tウイングを開発

多品種小ロット生産のコンパクトフリーザーから大量生産へ対応するためタンク式トンネルフリーザー®Tウイングを開発しました。CIP自動洗浄、蒸気殺菌のサニタリー機能は継承し、左右両側に特徴的な大型ウイング扉をそなえ洗浄性をさらに向上させたトンネルフリーザー®です。

食品生産設備にも省エネ・省スペース化の時代が訪れ、これらのニーズに応えスーパージェットトンネルフリーザー®を開発しました。独自のSJノズルでより早く効率的に凍結が可能となり、生産性の向上と省スペース化が実現しました。

2000年代

2002

バラ凍結専用新型機OKFを開発

バラ凍結専用新型機OKFを開発しました。冷凍野菜、冷凍ピラフなど1粒1粒をバラバラに凍結させる『IQF専用機』です。特に当時中国輸入野菜の残留農薬問題で国内生産野菜への注目度が高まり、国内生産地での納入が進みました。ホウレン草のバラ凍結では90%のシェアをいただいております。

2010年代

2010

チルド商品生産ラインに
タンク式トンネルフリーザー®が多数採用

クリーンな環境で安心安全なチルド商品生産ラインにタンク式トンネルフリーザー®を多数ご採用いただきました。

2016

自然冷媒CO2直膨式
ユニット「Σ」(シグマ)の誕生

自然冷媒CO2直膨式ユニット「Σ」(シグマ)の誕生。「Σ」(シグマ)を搭載したトンネルフリーザー®の1号機 を導入いただきました。

SWSJ(CTSJ)クリーン
トンネルフリーザー®の開発

スーパージェットタイプのクリーントンネルを開発し、より冷却時間を短縮することに成功しました。

2017

チルド専用の小型
トンネルフリーザー®、チルドジェットの開発

スーパージェットシリーズの技術を継承し、さらに冷却効率を高める機構を採用することで食の品質を損なうことなく衛生的な急速冷却を行うチルドジェットフリーザーを開発しました。

2019

トンネルフリーザーCUBIQ®の誕生

オーダーメイド品から規格品へ設計から製作までの流れをモジュール化し、従来よりも短期間、低コストの流れを実現するトンネルフリーザー®が誕生しました。様々な生産状況に合わせて、フリーザーの組み合わせは自由自在です。

2020

アルコールバッチ式急速凍結装置LSHOCK®の販売再開

-30℃のアルコールブラインに浸漬し、急速凍結するアルコールフリーザーの販売を開始しました。バッチ式で少量多品種にも対応します。

2022

新ブランド“NOBRAC”(ノブラック)を 展開

脱炭素社会の実現をリードする新ブランド“NOBRAC”(ノブラック)を 展開し、ノンフロンのCO2冷媒ユニットをフクシマガリレイ株式会社と開発しました。

冷却・凍結テスト

テストラボでは実機による
凍結テストを実施。
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